お世話になっております。
■現行環境
vSphere 6.7U3
vCenter*1台
ESXi*10台
→ESXi上にゲストOS稼働(Windows2008,Windows212,CentOS,RHEL7)等、レガシーのOSも含む
■移行先環境
vSphere 7.0U3
現行vCenter*1台をバージョンアップ
ESXi*10台は新規に構築
→ESXi上のゲストOS(Windows2008,Windows212,CentOS,RHEL7)はバージョンアップせず、そのまま移行
■問合せ内容
現行環境のvmware toolsのバージョン、ハードウェアバージョンを
移行後のvSphere 7.0U3で、各ゲストOSがサポートされている範囲内の最新バージョンで選定したいと考えています。
各ゲストOSがサポートされている範囲内のvmware toolsのバージョン、ハードウェアバージョンの最新バージョンを
確認する方法をご教授いただけますでしょうか。
VMware Compatibility GuideおよびKBで確認するかと思うのですが、手順が解らず問合せさせて頂きました。
お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
確認するポイントとして幾つかありますのでまとめます。
1. 各ゲスト OS のサポート状況を Compatibility Guide > Guest OS から確認
例えば、7.0u3 でサポートされる Windows 系 OS であれば以下の絞り込み
https://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=software&details=1&partner=...
2. ESXi におけるゲスト OS のサポート状態の把握
Supported / Legacy / Deprecated でそれぞれの OS のサポート状況が上記の Compatibility Guide で確認可能
例えば、今回は対象ではないと思いますが Windows Server 2003 R2 であれば既に Deprecated であるため、
サポートされる VMware Tools なども制限があるので参照先 KB などが 記載が確認できます。
3. 仮想マシンハードウェアバージョンについて
仮想マシンハードウェアバージョンを上げることは必須ではありませんが、新しい vSphere で提供されている機能を利用したい場合などは指定のバージョンまで上げる必要があります。
それぞれ上記の KB で注意事項が記されていますが、「新しいバージョンで公開されている新機能が不要な場合は、仮想ハードウェアバージョンをアップグレードすることをお勧めしません」と言い切っているので、特に古いゲスト OS などではあえて上げる必要性はないです。
4. VMware Tools の更新
2. で書いたような Legacy OS での VMware Tools の非サポートバージョンが明記されている以外にも、
例えば ESXi 7.0U3 P05 に含まれている VMware Tools 12.0 のリリースノートを確認すると、「 Windows 7 SP1 または Windows Server 2008 R2 SP1 以降をサポート」の他にもインストールにおける条件などが記載されてますのでこれらの確認が必要です。
どの VMware Tools が ESXi でサポートされているかは Interoperability Matrix で確認できます。
ESXi 毎にデフォルトで含まれる VMware Tools のバージョンが違いますが、それらは以下のサイトで一覧確認できます。
これら VMware Tools 関連の調べ物する際のまとめ KB が以下で用意されていますので合わせてご確認下さい。
5. VMware Tools のサポート期間について
2020年11月より VMware Tools 自体も VMware Product LifeCycle Matrix に明確にサポート期間が掲載されるようになりました。
https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/11/vmware-tools-is-now-its-own-product.html
6. これらハードやゲスト OS の互換性などを調査できる vSphere Assessment Tool というものがあります。
https://pathfinder.vmware.com/vsphereassessmenttool/
私が手元で調べられるハードはサポート終了したバージョンのものばかりで適切な結果が表示されませんが、簡単に試せるので実施してみるのも良いかと思います。
遅レスですが、vDSのバージョンが変わる際にマルチキャストに関するデフォルト設定が強制的に変化し、Microsoft NLB環境で通信影響が出ることがありますので、こちらもご注意ください。