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Griffin
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vSphere5.1からvSphere6への移行に必要な調査について

社内の​vSphere 5.1環境を6.0 U3aへ移行するため、調査をしていますが質問させてください。

■現在の環境

vCenter

 5.1b(Windows Server 2008R2の物理サーバーにOracle11gを外部DBとして構築)

ESXi

 5.1 Update2 Build 1612806(4台のクラスタが一基、2台のクラスタが一基、ノンクラスタが4台)

Data Protection

 5.5.9.4が各ホストに一台ずつ、4台が存在

VM

 仮想マシンバージョン7から9が合計で140台

ストレージ

 iSCSIのストレージが5台、VMFS3、VMFS5が混在

スイッチ

 Power ConnectやCatalystなどL2、L3スイッチが10台ほど

◆ターゲットバージョン

vCenter

 VCSA 6.0 U3a

ESXi

 6.0U3a

Data Protection

 6.1.7

◆今回問い合わせさせて頂く前に済んでいるアクション

1.アップグレードが出来るバージョンかどうか->ESXiは可能、vCenter、Data Protectionは新規構築が推奨、仮想マシンバージョンはアップ不要

2.ライセンス的にバージョンアップが可能かどうか->可能

3.サーバーハードウェア、ストレージのvSphere6対応状況確認->ハードウェアレベルでは対応状況問題なし

◆聞きたいこと

移行・バージョンアップについて、考慮しなければいけない点がどれくらいあるのかつかめていない。

ハードウェアの要件やバージョンアップ方法の他に、調査しなければいけない点を教えてほしい。

1 Solution

Accepted Solutions
moribito
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Griffinさん

思いつくままに。。。

・移行方式をどうするかによりますが、
 既存のストレージを、移行先のサーバから共有して、Storage vMotion移行するようなケースだと、
 移行先のサーバと既存ストレージの接続の可否(可でもFWのバージョンの制約や接続用ポートの物理的な空きの有無など)は要チェックです。

・5.1上で動いている仮想マシンの中で、ハードウェアやVMwareのバージョンに依存するものがあるかどうか?
   サーバベンダのハードウェア監視ツールや、ネットワーク機器の仮想アプライアンス(LB,FWなど)、
 バックアップソフトはDataProtectionと書かれているので、他のISVのソフトの利用が無ければ考慮は不要ですね。
 一般的にISVノバックアップソフトであれば、移行先のバージョンでのサポートの有無や、エージェントの更新の有無あたりを調べておくと良いです。

・RDM形式の仮想マシンがあれば、これをどうするか?
 RDMを継続するのか、VMDKでの運用に変更するのか?
 ストレージのコピー機能でRDMを使われていた場合は、移行先のストレージでベンダ変更やストレージの方式(SAN->NASにしたとか)が
 変わると、ストレージコピー機能に影響がありますので、チェックが必要です。

・V2V移行のリソースを再構成するかどうか?
 新しいサーバに移行されると思いますので、性能面での向上が見込まれます。
 ひょっとするとvCPUを減らせる可能性がありますので、そういう最適化を考慮するかどうかですね。
 vCPU数でライセンスをカウントするアプリがあるようであれば、再考はありかと。

・ライセンスの変動の有無

 新しいハードはCPUコア数が増えていると思われますので、物理コア数依存のOracle系アプリ仮想マシンのライセンスが

 跳ね上がる可能性があります。チェックしてください。

・仮想マシンのスナップショットの有無
 スナップショットファイルは移行先で必要でなければ、削除しておくほうが良いです。

・仮想マシンのハードウェアバージョン
   今回アップされる予定はないとのことですが、ハードウェアバージョンに縛られる以下の観点は考慮しておいたほうが良いです。
  - 移行先のvSphereの新機能は利用しないということで良いか?

  - CPU脆弱性(meltdown, Spectre)のパッチ適用の予定
   移行先で パッチを適用を前提とするなら、仮想マシンのハードウェアバージョンは9以上が必要です。
 バージョン7~9とありましたので、パッチを適用するならバージョンアップは必須になりますね。

・移行先のバージョンでのゲストOSのサポートの有無
 移行元環境で古いOSを使っているようであれば、そのOSのバージョンが移行先でもサポート対象かの確認が必要です。

・VMFSのバージョン
 VMFSデータストアのバージョンをvSphere6用にするのか、既存のバージョンに合わせるのか?
 別のサーバの古いバージョンのvSphereと、移行先のストレージを共有することがあるかどうか

・レアですが、iSCSIイニシエータでハードウェアに依存していると、そこはチェックが必要です。

・VDI等でGPU利用しているかどうか?

 GPU利用でも何種類か利用形態がありますので、移行先でどうするかの検討しても良いと思います。

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gowatana
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こんにちは。

vSphere のアップデートについてですが、考慮点がそこそこ多いため回答が難しいかもしれません。

すでに調査を進めているとのことですので、これまで参考にした情報源など(マニュアルやWebサイトなど)があると、

不足していそうな情報が挙げやすいのではないかと思いました。

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Griffin
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gowatanaさん

ご回答有り難うございます。

そうですね。考慮しなければいけない点が多いのは感じております。

現在までに確認した(している)資料を挙げてみます。

バージョンアップの全体的な資料

vSphereのアップグレードについて~古いvSphereを最新のvSphere 6.5 u1にするには~(添付しました)

ライセンスのアップグレード方法

VMware Knowledge Base (How to upgrade license keys in My VMware (2006974))

ベストプラクティス

VMware Knowledge Base (vSphere 5.x から vSphere 6.0 へのアップグレードのベスト プラクティス)

ハードウェアの互換性リスト

VMware Product Interoperability Matrixes

あとこれは作成するものですが、実際にvCSA等を使用するのが情報システム部門のインフラ担当者だけなので、

運用手順が変わる(vSphere Clientが変わる、UIが変わる)にあたって、作業手順書が別途必要になるかなと・・・。

以上です。

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moribito
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Griffinさん

思いつくままに。。。

・移行方式をどうするかによりますが、
 既存のストレージを、移行先のサーバから共有して、Storage vMotion移行するようなケースだと、
 移行先のサーバと既存ストレージの接続の可否(可でもFWのバージョンの制約や接続用ポートの物理的な空きの有無など)は要チェックです。

・5.1上で動いている仮想マシンの中で、ハードウェアやVMwareのバージョンに依存するものがあるかどうか?
   サーバベンダのハードウェア監視ツールや、ネットワーク機器の仮想アプライアンス(LB,FWなど)、
 バックアップソフトはDataProtectionと書かれているので、他のISVのソフトの利用が無ければ考慮は不要ですね。
 一般的にISVノバックアップソフトであれば、移行先のバージョンでのサポートの有無や、エージェントの更新の有無あたりを調べておくと良いです。

・RDM形式の仮想マシンがあれば、これをどうするか?
 RDMを継続するのか、VMDKでの運用に変更するのか?
 ストレージのコピー機能でRDMを使われていた場合は、移行先のストレージでベンダ変更やストレージの方式(SAN->NASにしたとか)が
 変わると、ストレージコピー機能に影響がありますので、チェックが必要です。

・V2V移行のリソースを再構成するかどうか?
 新しいサーバに移行されると思いますので、性能面での向上が見込まれます。
 ひょっとするとvCPUを減らせる可能性がありますので、そういう最適化を考慮するかどうかですね。
 vCPU数でライセンスをカウントするアプリがあるようであれば、再考はありかと。

・ライセンスの変動の有無

 新しいハードはCPUコア数が増えていると思われますので、物理コア数依存のOracle系アプリ仮想マシンのライセンスが

 跳ね上がる可能性があります。チェックしてください。

・仮想マシンのスナップショットの有無
 スナップショットファイルは移行先で必要でなければ、削除しておくほうが良いです。

・仮想マシンのハードウェアバージョン
   今回アップされる予定はないとのことですが、ハードウェアバージョンに縛られる以下の観点は考慮しておいたほうが良いです。
  - 移行先のvSphereの新機能は利用しないということで良いか?

  - CPU脆弱性(meltdown, Spectre)のパッチ適用の予定
   移行先で パッチを適用を前提とするなら、仮想マシンのハードウェアバージョンは9以上が必要です。
 バージョン7~9とありましたので、パッチを適用するならバージョンアップは必須になりますね。

・移行先のバージョンでのゲストOSのサポートの有無
 移行元環境で古いOSを使っているようであれば、そのOSのバージョンが移行先でもサポート対象かの確認が必要です。

・VMFSのバージョン
 VMFSデータストアのバージョンをvSphere6用にするのか、既存のバージョンに合わせるのか?
 別のサーバの古いバージョンのvSphereと、移行先のストレージを共有することがあるかどうか

・レアですが、iSCSIイニシエータでハードウェアに依存していると、そこはチェックが必要です。

・VDI等でGPU利用しているかどうか?

 GPU利用でも何種類か利用形態がありますので、移行先でどうするかの検討しても良いと思います。

Griffin
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moribitoさん

ありがとうございました。

G/Wボケで回答が遅れました。

色々資料漁ったり問い合わせをしたりしたなかで、移行方式を決めました。

ESXiを一台クラスタから外してESXi6にバージョンアップした後にvCSAを構築、更に一台のESXiを新旧のvCenter間で仮想マシンをやり取りする「チクタク移行」方式にしました。

ESXi自体はインプレースバージョンアップなので、新旧のESXiのいずれもが共有のiSCSIストレージに接続できる状態になっており、なるべく仮想マシンをダウンさせない状態での

移行を目指します。

ESXiホストは今回の対応で増減なし、ハードウェアの変更もないので、ライセンスの変動は考慮外となります。

サードパーティ製の監視ツールも使用していませんし、仮想アプライアンスもvSphere 6.0に対応済みなことが確認できました。

Raw Device Mappingのマシンはありませんでした。

実際のところ、講義では習いましたがRDMの運用に特段メリットを感じてないです・・・。

V2V移行のリソース再構成も考慮したいところですが、とりあえずテクリス対策がメインなので

バージョンアップ対応の後ですね・・・。

仮想マシンのスナップショットは、残している方がいるのでそれは予め削除するようにお願いする予定です。

仮想マシンバージョンについては、バージョンアップ作業時に ESXi5.1 Update2 -> ESXi6.0 Update2 -> ESXi6.0 Update3 と

二段階のESXiバージョンアップが発生しますので、そこで該当しなければいいなと考えています。

(これは以下の既知の問題対策です)

アップグレード後の vMotion 中に「メモリ ページを追加できませんでした (Failed to add memory page)」エラーが発生する (2144557)

VMware Knowledge Base

ゲストOSのサポート有無についても確認済みです。ウチで一番古い、RHEL 3.xも対応しているので安心しました。(これ自体、もうすぐ廃止しますが)

VMFSは3と5が共存していて、3が読み取り専用になる、3->5、5->6へのバージョンアップが出来ないという問題は確認済みです。

が、当面VMFS6を利用する予定はありません。

iSCSIイニシエータは全て、VMのソフトウェアアダプタを使用しており、問題ないことを確認済みです。

VDIも当面、ウチでは利用する予定がなく現在も使用していません。

以上です。ありがとうございます。

仮想マシンバージョンの件はもう少し調べておかなければ・・・

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