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Takobue
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ESXi 5.5 アップデートが失敗する原因について

こんにちは。

初めて質問します。

現在、社内にあるESXサーバのパッチあてを行っています。

このサーバは長い間アップデートされていませんでしたので、リリースが古いパッチファイルから順番にあてています。

しかし、途中(ESXi550-201608001.zip)からエラーが出るようになり、以降は全て同様のメッセージにより失敗しています。

詳細は下記のとおりです。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

■実行コマンド

esxcli software vib update -d /vmfs/volumes/HDD1/patch-files/ESXi550-201608001.zip

■出力内容

[DependencyError]

VIB VMware_bootbank_ehci-ehci-hcd_1.0-3vmw.550.3.89.4179633 requires xhci-xhci >= 1.0-3vmw.550.3.89,

but the requirement cannot be satisfied within the ImageProfile.

Please refer to the log file for more details.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

※「ESXi550-201602001.zip」ファイルまでは全て正常終了

【質問内容】

自分なりに原因を調べてみましたが、これはxhciモジュールが有効になっていないために出るエラーなのでしょうか?

(「esxcli system module list」を実行し、一覧にxhciがないことを確認しました)

また、下記コマンドを実行した上で、リトライすれば成功するものなのでしょうか?

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

esxcfg-module -e xhci
echo "vmkload_mod xhci" >> /etc/rc.local.d/local.sh

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

当方、ESXについては現状ほとんど知識がなく、VMwareのナレッジを頼りに作業をしている状態ですので、

意味不明な事を言っていましたら、ご容赦ください。

原因が分かる方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。

よろしくお願いします。

1 Solution

Accepted Solutions
kawaman
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こんにちは。

恐らく5.5の後半からサポートされるようになったUSB3.0のモジュールが組み込まれていない事が影響してそうなので、

たぶんご覧いただいているUSB support in ESXi/ESX 4.1, ESXi 5.x, and ESXi 6.x <VMware Knowledge Base > の手順で有効化するか、

アップデート時にイメージプロファイルを更新することで通るようになるかと思います。

※本事象とは別ですが、VIBの構成が変わったりしてパッチ適用時にイメージプロファイルの更新が必要になることがありました。

(例 vSAN 6.2対応時など KB 2145238 :  ESXi 6.0 Update 2 以降のリリースで vSAN VIB の問題を処理する

イメージプロファイルについては、こちらが参照になるかと思います。

イメージ プロファイルによるホストのアップグレードまたは更新

イメージプロファイルのアップグレード手順としては、以下コマンドでプロファイルを確認し、

esxcli software sources profile list -d /vmfs/volumes/HDD1/patch-files/ESXi550-201608001.zip

現在のサーバに割当たっているプロファイルと同等のプロファイルを入力してアップデートを実行します。

esxcli software profile update -p < profile name> -d   /vmfs/volumes/HDD1/patch-files/ESXi550-201608001.zip

※恐らくESXi-5.5.0-201608001-standard などの名称になっていると思います。

ちなみに、ESXiのパッチは過去からの累積パッチになっているので、すべてを順に当てていく必要は無く、最新版を当てればそこまで一気に更新されます。

※ただし、5.5u1 → 5.5u3などアップデートバージョンの違うなど大きな更新の場合、vCenterのサポート範囲から外れてしまう可能性や、他のコンポーネントとの互換範囲から外れてしまう可能性があるので、バージョン間のサポートは VMware Product Interoperability Matrices で予めご確認ください。

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4 Replies
kawaman
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こんにちは。

恐らく5.5の後半からサポートされるようになったUSB3.0のモジュールが組み込まれていない事が影響してそうなので、

たぶんご覧いただいているUSB support in ESXi/ESX 4.1, ESXi 5.x, and ESXi 6.x <VMware Knowledge Base > の手順で有効化するか、

アップデート時にイメージプロファイルを更新することで通るようになるかと思います。

※本事象とは別ですが、VIBの構成が変わったりしてパッチ適用時にイメージプロファイルの更新が必要になることがありました。

(例 vSAN 6.2対応時など KB 2145238 :  ESXi 6.0 Update 2 以降のリリースで vSAN VIB の問題を処理する

イメージプロファイルについては、こちらが参照になるかと思います。

イメージ プロファイルによるホストのアップグレードまたは更新

イメージプロファイルのアップグレード手順としては、以下コマンドでプロファイルを確認し、

esxcli software sources profile list -d /vmfs/volumes/HDD1/patch-files/ESXi550-201608001.zip

現在のサーバに割当たっているプロファイルと同等のプロファイルを入力してアップデートを実行します。

esxcli software profile update -p < profile name> -d   /vmfs/volumes/HDD1/patch-files/ESXi550-201608001.zip

※恐らくESXi-5.5.0-201608001-standard などの名称になっていると思います。

ちなみに、ESXiのパッチは過去からの累積パッチになっているので、すべてを順に当てていく必要は無く、最新版を当てればそこまで一気に更新されます。

※ただし、5.5u1 → 5.5u3などアップデートバージョンの違うなど大きな更新の場合、vCenterのサポート範囲から外れてしまう可能性や、他のコンポーネントとの互換範囲から外れてしまう可能性があるので、バージョン間のサポートは VMware Product Interoperability Matrices で予めご確認ください。

Takobue
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kawaman様

はじめまして。
この度は懇切丁寧なご説明をいただきまして、誠にありがとうございました。

結論から申し上げますと、最新パッチファイルの適用まで正常に完了させることができました。

大変助かりました。

また、経緯詳細につきましては、以下にお知らせします。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

①メンテナンスモードへの切り替え

②xhciモジュール(VIB)の有効化
 【コマンド】
 esxcfg-module -e xhci
 【出力結果】
 Unknown module name xhci
 ※有効化失敗(モジュールが存在しない)

③現行のイメージプロファイルへxhciモジュールを追加
 【コマンド】
 esxcli software profile update -p ESXi-5.5.0-20160804001-standard
 -d /vmfs/volumes/HDD1/patch-files/ESXi550-201608001.zip
 【出力結果(一部抜粋)】
 Update Result
  Message: The update completed successfully,
      but the system needs to be rebooted for the changes to be effective.
   Reboot Required: true
   VIBs Installed: VMware_bootbank_xhci-xhci_1.0-3vmw.550.3.89.4179633

④ESXサーバ再起動
 【コマンド】
 reboot

⑤xhciモジュールの追加確認
 【コマンド】
 esxcli software vib list | grep xhci
 【出力結果】
 xhci-xhci   1.0-3vmw.550.3.89.4179633   VMware   VMwareCertified   2018-02-07

⑥最新パッチファイルの適用
 【コマンド】
 esxcli software vib update -d /vmfs/volumes/HDD1/patch-files/ESXi550-201801002.zip
 【出力結果(一部抜粋)】
 Message: The update completed successfully,
       but the system needs to be rebooted for the changes to be effective.

⑦ESXサーバ再起動(④と同じ)

⑧ビルド番号の確認

 7618464

⑨メンテナンスモードの終了
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

以上になります。

問題が解決しましたので、回答済み(?)とさせていただきます。

ありがとうございました。

0 Kudos
kawaman
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無事にアップデート完了したとのこと、詳細手順のご報告ありがとうございます。

お役に立てて何よりです。

プロファイルの更新の後、後続パッチ本体の適用も必要でしたね、こちら説明が不足しており失礼しました。

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gowatana
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こんにちは。

もう解決されたようですが、気になるところがあったので一応お伝えしておきます。

実施された手順ですが、

下記についても、理想的には「esxcli software profile update ~」がよかったかなと思います。

⑥最新パッチファイルの適用

 【コマンド】

 esxcli software vib update -d /vmfs/volumes/HDD1/patch-files/ESXi550-201801002.zip

 【出力結果(一部抜粋)】

 Message: The update completed successfully,

       but the system needs to be rebooted for the changes to be effective.

esxcli software profile update -p プロファイル名 -d /vmfs/volumes/HDD1/patch-files/ESXi550-201801002.zip

esxcli software vib update ~だと、ベンダのカスタムイメージを利用している場合などに

標準で含まれていない VIB がなくなってしまうことがあるはずなので、基本的にパッチ適用は

esxcli software profile update ~ というコマンドラインにしておくと無難かなと思います。

でも今回は、データストアやNIC(vmnic0 など)がちゃんと見えていて

特に問題がないようであればそのままで大丈夫だと思います。

以上、今後のご参考まで。