今月は1日1回くらい、さまざまな ネステッド vSAN 6.7 U1 を構成してみようと思います。
一連の投稿へのリンクは下記をどうぞ。
ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。まとめ
昨日はこちら。
ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-04
5日目は、キャパシティ層 HDD の搭載数が異なるネステッド vSAN を用意してみました。
これで、ディスク数を必要とする検証ができるようになります。
たとえば、仮想マシン ストレージ ポリシーでのストライプ数の変更による動作確認などができます。
- vSAN-Cluster-20181203a クラスタ
- Hybrid ディスク グループ vSAN
- キャッシュ層 SSD x 1
- キャパシティ層 HDD x 1
- vSAN-Cluster-20181205 クラスタ
- Hybrid ディスク グループ vSAN
- キャッシュ層 SSD x 1
- キャパシティ層 HDD x 2
キャパシティ層 のデバイス数が異なるディスクグループの様子。
vSAN-Cluster-20181203a クラスタ
このクラスタの ESXi ホストは最小ディスク数の構成で、キャパシティ層の HDD を 1つだけ搭載しています。
vSphere Client で確認すると、ディスクグループあたりのディスク数は 2 で、
ディスクグループの HDD(80GBのもの) は 1つだけです。

vSAN-Cluster-20181205 クラスタ
このクラスタの ESXi ホストは、キャパシティ層の HDD を2つ搭載しています。
ディスクグループあたりのディスク数は 3 で、そのうち HDD は 2つです。

ネストの外側の ESXi VM の構成をみると、キャパシティ層 HDD が 1つの ESXi VM では
80GB のディスクが 1つだけ接続されています。

一方、キャパシティ層 HDD が 2つの ESXi VM では
80GB のディスクが 2 つ接続されています。

仮想マシン ストレージ ポリシーでのストライプ数変更。
vSAN のデータストライプ数(幅)を、仮想マシン ストレージ ポリシーで変更することができます。
About vSAN Policies
そこで、キャパシティ層のデバイス数が複数ある状態ならではの動作確認のため、
ストライプ数を 2に設定した 仮想マシン ストレージ ポリシー「vSAN-Policy_Stripe-2」を作成してみます。

vSAN-Cluster-20181203a クラスタの VM「vm-stripe-1」は、デフォルトのポリシーのままにしてあります。

一方、vSAN-Cluster-20181205 クラスタの VM「vm-stripe-2」には、
新規作成した、ストライプ数 2 のポリシーを設定しました。

まず、デフォルトのポリシー(ストライプ数 1)を適用している VM です。
仮想ディスクは RAID 1 となり、コンポーネントを2か所に格納しています。

そして、ストライプ数 2 のポリシーを適用した VM です。
この VM は、「キャパシティ層 HDD 2つ」の vSAN に配置してあります。
仮想ディスクは RAID 1 でコンポーネントを2か所に格納し、
ストライプ(RAID 0)で、さらに2か所に分散して格納しています。

ちなみに、キャパシティ層 HDD が 1つだけの 3ノード vSAN だと、ストライプのデータを書き込むデバイス数が不足します。
そのため、仮想マシンに ストライプ数 2 のポリシーを適用しようとしてもエラーになってしまいます。
ポリシーを変更する画面で警告が表示され・・・

そのまま設定しようとしてもエラーになります。

ネステッド vSAN であれば ESXi のディスク搭載数も ESXi VM での VMDK 追加 / 削除だけで変更できるので、
実機での vSAN の挙動確認が容易になります。
つづく。
ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-06