VxRail: vSphere Data Protection の Upgrade手順 (参考資料) Part 2

VxRail: vSphere Data Protection の Upgrade手順 (参考資料) Part 2

vSphere のライセンスにバンドルされるvSphere Data Protection VM(VDP)のUpgrade 方法です。

Part 2ではUpgrade VDPボタンを押下して、実際のUpgradeフェーズのご紹介します。

!!!!! 注意 !!!!!

vSphere Data Protection(VDP)のUpgradeはVxRailのサポートに含まれません。

VxRailのUpgradeの際にvSphere Data Protection(VDP)はUpgradeされませんので、お客様にて事前にUpgradeを実施いただく必要があります。

本資料は参考資料としていただき、正式な手順についてはVMware社の提供する資料をご参照ください。

本資料で紹介されない細かい手順や、トラブルシューティングなどについてもVMware社提供のKBやドキュメントを御参照ください

### vSphere Data Protection のUpgrade参考手順 ###

Upgradeの実行

14.png

前図赤枠内のUpgrade VDPボタンを押下してUpgradeを実行してください。

途中で1~2度ほどVDPとの接続が切れますが正常動作です。

切断されましたら再度ログインしてください。自動的にUpgradeの進捗画面へ遷移します。

実行中の画面については下記のGIFをご参考にしてください。

GIFが動かない場合は画像をクリックしてください

vdp Upgrade_rev3.gif

始まったら基本的に放置で問題ありません。

2回目の切断(Reboot)ののち再度接続してUpgradeタブにいくと、下図のようになにも表示されませんがまだUpgradeは続いています。

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しばらくすると下図のように100%の画面が表示されます。

Upgradeが成功するとVDPは自動的にShutdownされます。

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Upgrade事後作業

VDPの正常動作を確認

Upgradeが完了したらVDPを起動し、バックアップやVCとの接続性などを確認してください。

Upgrade後にvCenterから接続できなくなったら、一度web clientをLog out/inしてみてください。

それでもだめな場合はPSCとVCSAを再起動してみてください。

動作に問題がある場合はサポートへ連絡し、必要に応じてUpgrade前にSnapshotに戻してください

ShutDown~Snapshotの削除

VDPの正常稼働を確認できたら、WebClientからShutdownを実行してください。(VDP のSnapshotの取得の手順を参照)

WebClientからVDPを右クリックして「Snapshotの管理」を起動し、Upgrade前に取得したSnapShotを削除してください。

Hard Disk2以降の仮想ディスクのDisk Modeを「Independent - Persistent」にもどしてください。(VDP のSnapshotの取得の手順を参照)

ISOファイルのアンマウント

Shutdown状態のまま、Edit Settingより、以下の図を参考にISOファイルをアンマウントしてください。

※Client Deviceを選択して、ConnectedのCheckが外れていることを確認する

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VDPのPowerOn

最後にVDPをPower ONしてください

サービスの正常動作を https://<IP_address_VDP_appliance>:8543/vdp-configure/ より確認してください。

Administration Guide(vSphere Data ProtectionのUpgrade概要(所要時間やマニュアル等)を参照)の“Running an Integrity Check” のセクションを参考に、手動にてIntegrity Checkを実行ください

Integrity Checkの実行

管理者ガイドの手順に従い、Integrity Checkを実施してください。

WebClientから簡単に実行できます。

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Integrity Checkの進捗はWebClientのRecent Task Paneから確認できます。

(Option手順)仮想ハードウェアVersionのUpgrade

### 補足情報 ###

Intel CPUの脆弱性のFixを適用するためには仮想ハードウェアVersionが9以上である必要があります。

すでに対象Versionよりも高い場合、もしくはIntel CPU脆弱性の対応が不要な場合は本手順の実施の必須ではありません。

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一度VDPをShutdownしてください。

WebClientよりVDPを右クリックして、「Compatibility(日本語だと互換性)」を展開して、Upgrade VM Compatibilityを選択してください

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Yesを選択してください

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Intel CPUの脆弱性のFixを適用するためには仮想ハードウェアVersionが9以上である必要があります。

すでに対象Versionよりも高ければ実施の必要はありません。

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仮想ハードウェアのUpgradeが完了したらVDPをPower Onしてください

Upgrade中に問題が発生したら。。。

公式の管理者ガイドの手順をよく読み、紹介されている手順を実施してください。

またそれでも解決されない場合は、検索エンジンよりVMware KBやVDPのRelease Noteを参照すると解決策が提示されていることがあります。

問題が解消されない場合はサポート窓口までご連絡ください

Upgrade後にバックアップに失敗したら

vSAN環境では以下に該当する可能性があります。

Dell EMC KB#494454

Dell EMC KB#494236

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‎07-13-2019 08:34 AM
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