はじめまして。
vSphere HAを構成するオプションの1つである「仮想マシンの監視」機能についてご教授願いたく、
ご相談させていただいております。
vSphere HAの構成オプションである「仮想マシンの監視」機能は、
クラスタ内にESXiホストが1台の場合でも有効に働くのでしょうか?
以下のマニュアルの記述の通り、仮想マシンが何らかの原因にてハングしてしまった場合に、
同一ホスト内で再起動させるような仕組みが実現可能であるのかを模索しております。
もちろんホストが複数台存在しない為、ホスト障害時における別ホストでの再起動の機能は期待しておりません。
vSphere可用性-仮想マシンとアプリケーションの監視より引用
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仮想マシンの監視を有効にすると、仮想マシンの監視サービスは (VMware Tools を使用)、ゲスト内で実行される VMware Tools プロセスからの定期的なハートビートおよび I/O アクティビティをチェックして、クラスタ内の各仮想マシンが稼動しているかどうかを判断します。ハートビートや I/O アクティビティが受信されない場合、ほとんどの原因は、ゲスト OS で障害が発生しているか、VMware Tools が割り当てられていないためにタスクが終了できないというものです。このような場合、仮想マシンの監視サービスは、仮想マシンで障害が発生したと判断し、仮想マシンを再起動してサービスを回復させます。
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以下のような構成を考えております。
[システム概要図]
vCenter Server (v6.0 u2)
┗Datacenter
┗Cluster
┗ESXi#1 (v6.0 u2)
よろしくお願いいたします。
jun55さん
詳しい方からコメントがあると思いますが、理解できている範囲でご連絡致します。
vSphereのクラスタ設定を有効化すると、以下の機能が利用できるかと思います。
・VMware HA機能
→ESXiホストが故障した場合に、別のESXiで仮想マシンが自動起動される機能
・VMware DRS機能
→ESXiのリソース負荷をみて、自動vMotionによる負荷平準化機能
・Enhanced vMotion Compatibility (EVC)機能
→世代が異なる物理CPU間でのvMotion機能を実現
現状のESXiホストが1台だけであればクラスタを作成する必然性は無いかもしれません。
ただし、今後ESXiホストが増えるということであれば、物理サーバの導入時期でCPUの世代が
変わることは予想できるため、クラスタを定義していた方が良いかと思います。
もちろん、ESXiを追加するタイミングでクラスタを作成することは可能ですが、仮想マシンが搭載
されているESXiでEVC設定を行うためには仮想マシンの停止が必要となります。
既存のクラスタにESXiを追加する場合には、現状動作している仮想マシンの停止は必要ないため
先に設定した方がメリットが多いかと思います。
以上 参考になりますでしょうか?
質問者です。Updateします。
以下リンク先でも質問をしているのですが、「vSphere HA Checklist」中における
・クラスタには、ホストが少なくとも 2 つ含まれている必要があります。
の用件を満たさないので仮想マシンの監視機能についても利用できないとのことでした。
Re: VM Monitoring of vSphere HA
そこで、追加の質問となりますが、
ホストが1台のみの場合でも、クラスタを作成するメリットはあるのでしょうか?
Hands-on labでは、ホストが1台にも関わらず、クラスタを作成しているように見受けられます。
[Hands-on lab] HOL-1811-01-SDC-MYVMW-HOL
https://my.vmware.com/en/group/vmware/evalcenter?p=vsphere-18-hol
vSphere HAの機能が利用できないにも関わらず、
前述のような構成にするポイントはどこにあるのでしょうか?
(階層がわかりやすくなる、新たにホストを追加するときの拡張性が高い、等しか思いつきません。)
現段階では、以下のAとBのどちらが構成として良いのかを悩んでおります。
[A]
vCenter Server (v6.0 u2)
┗Datacenter
┗Cluster
┗ESXi#1 (v6.0 u2)
[B]
vCenter Server (v6.0 u2)
┗Datacenter
┗ESXi#1 (v6.0 u2)
似たような経験をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご意見をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
jun55さん
詳しい方からコメントがあると思いますが、理解できている範囲でご連絡致します。
vSphereのクラスタ設定を有効化すると、以下の機能が利用できるかと思います。
・VMware HA機能
→ESXiホストが故障した場合に、別のESXiで仮想マシンが自動起動される機能
・VMware DRS機能
→ESXiのリソース負荷をみて、自動vMotionによる負荷平準化機能
・Enhanced vMotion Compatibility (EVC)機能
→世代が異なる物理CPU間でのvMotion機能を実現
現状のESXiホストが1台だけであればクラスタを作成する必然性は無いかもしれません。
ただし、今後ESXiホストが増えるということであれば、物理サーバの導入時期でCPUの世代が
変わることは予想できるため、クラスタを定義していた方が良いかと思います。
もちろん、ESXiを追加するタイミングでクラスタを作成することは可能ですが、仮想マシンが搭載
されているESXiでEVC設定を行うためには仮想マシンの停止が必要となります。
既存のクラスタにESXiを追加する場合には、現状動作している仮想マシンの停止は必要ないため
先に設定した方がメリットが多いかと思います。
以上 参考になりますでしょうか?
HarryHawkさん、
ご回答ありがとうございます。
今後の拡張性・視認性(冗長化されているものとの階層構造が一致する)を踏まえると箱としてのクラスタを作成する意味はありそうですね。
非常に参考になりました!