仮想マシンのバックアップ運用を.ova .ovfファイルにエクスポートする事行いたいと考えています。
そもそも、.ova .ovfファイルのエクスポートは仮想マシンのバックアップ運用になり得るのでしょうか?
なにか留意点などがありましたら教えてください。
また、専用ソフトウエアやミドルウエアを使用せずに仮想マシンをバックアップする方法(一般的な方法)などはありますでしょうか?
よろしくお願いします。
OVA / OVF でのエクスポートは仮想マシンを停止しないと行えないため、
定期的なバックアップ運用として利用する場合は
この辺りの考慮が必要かと考えます。
そのため、日次のタスクで OVF にエクスポートするというのはなかなか大変かと思います。
仮想マシンレベルでのバックアップとして、
vCenter や vSphere standard、vSphere Essential などライセンスが適用されてる環境であれば
vSphere Replication をローカル to ローカルで実施する事で通常のバックアップに近い形で利用する事も可能です。
VMware vSphere Replication の概要
バックアップ運用という観点では、本来は元データと別の場所にバックアップデータを複数世代を取得して
定期的なバックアップ取得を管理していく事が推奨となるため、
vSphere Replication で組む場合は、オリジナルデータとは別データストアや、別のクラスタにレプリカを保存できるのが望ましいです。
その他、仮想マシン内のファイルレベルのバックアップであれば、
各仮想マシン( Windows / Linux )が持つ標準のバックアップ関連のツール・コマンド( robocopy や rsync 、その他ツール)を利用して、
ファイルサーバなどにデータをタスクで差分バックアップすることも可能です。
ご参考まで
ありがとうございます。
今回のバックアップ要件ではシステム変更があった場合のみ仮想マシンのバックアップを行う事なので.システム停止後のovf`ファイルのエクスポートで運用可能だと思いました。
参考までにお聞きしたいのですが、仮想サーバのエクスポート•インポートにはどれくらいの時間を見込めば良いのでしょうか?
実作業の経験がないものでおよその感覚が知りたいです。
また、インポート(復元)が出来なくなる事など無いでしょうか?
インポート・エクスポートの時間については、仮想化基盤のストレージ性能や、
エクスポート先(vSphere Client など利用している PC やサーバー)との間のネットワーク、データ保存先のストレージ性能にも寄るのでなんとも言えませんが、
手元で触れる環境(All Flash vSAN 環境)のシャットダウンした Windows VM を別の作業用端末に HTML5 vSphere Client でエクスポートしたところ、
10~15 MB/s くらいの速度が出ていましたので、shidox さんが利用できる環境でもテスト用 VM などで試してみるのが最善かと思います。
> また、インポート(復元)が出来なくなる事など無いでしょうか?
OVF 形式の場合、OVF ファイル、VMDK ファイル、NVRAM ファイル、MF ファイルなどいくつかのファイルに分かれてエクスポートされますので、
いずれかを紛失したり破損するとインポート不可となります。
特にMFファイル(マニュフェストファイル)のチェックサムと異なると整合性チェックでコケてインポートエラーになるので、
その際はエラーメッセージなど参照の上、いくつか KB などもありますので修正いたければと思います。
※ 現在の HTML5 vSphere Client では OVF 出力となります
(1ファイルにまとまった OVA で出力したい場合は私は PowerCLI のExport-VApp コマンドを利用しています )
後、たまに見かけるのが、エクスポートする際に ISO イメージを VM がマウントしていたり、何等か外部デバイスをマウントしている場合はエラーとなるので、取り外してからエクスポートします。
整合性チェックエラーに関しては過去に投稿もありましたので、以下も参考になるかと思います。
【VMware ESXi 5.5.0】OVFパッケージのデプロイ時に整合性チェックに失敗する
その他のバックアップにも言える事ですが、定期的にバックアップデータが有効かどうかはリストア試験を実施する事をお勧めしております。
※ 本番 VM に影響及ぼさないようにネットワークを接続しない様にしたり、隔離環境にリストアしたりなどが推奨です。