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仮想マシンハードウェアバージョンのバージョンアップについて

お世話になっております。

現環境(ESXi6系)のゲストOSを新しい環境(ESXi8.0U1)にvMotionします。
vMotion後、仮想マシンハードウェアバージョンをバージョンアップするか検討しています。

 

お手数ですが、以下の内容についてご教授いただけますでしょうか。

 

■質問1
以下のURL(言語を英語するとESXi 8.0まで表示される)からESXi/ESXの​​バージョン欄でESXi 8.0だと
ハードウェアバージョンのバージョン4以降であれば「作成、編集、実行」をサポートされていると確認できました。

 

ただ、今回はESXi8.0U1なのでESXi 8.0とESXi8.0U1が同等のサポートであるか気になっております。

ESXi8.0U1もESXi 8.0と同様にバージョン4以降であれば
「作成、編集、実行」をサポートされている認識で合っていますでしょうか。

ESXi/ESX ホストと互換性のある仮想マシンのハードウェア バージョンのリスト (2007240)
https://kb.vmware.com/s/article/2007240?lang=ja


■質問の背景
新しいバージョンの機能が必要でない限り、VMのハードウェアバージョンをアップグレードすることは
お勧めできないと認識しているので、質問1で現在のハードウェアバージョンが
サポートされていれば、バージョンアップしない方針にしたい。

以上、よろしくお願いします。

 

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kawaman
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> 「作成、編集、実行」は具体的に何を指すのでしょうか。
> 仮想マシンの互換性の設定で使用できるハードウェア機能のURLに記載されている
> 機能が「作成、編集、実行」できることをサポートしているということでしょうか。

これはシンプルに vSphere Client や CLI、API で仮想マシンを「作成・編集・実行」できるということです。

例えば以下のように、vSphere 7.0 (vCenter 7.0) で仮想マシンを作る際には HW Ver.4 (ESX/ESXi 3.5 以降) が選べ作成できます。 
vCenter 8 でもコレができる、というのが最初の質問への答えになります。

kawaman_0-1684974192103.png

 

> ESXi のバージョンに下限を合わせるというのは、複数台のESXiがあり、かつESXiバージョンが混在している場合は
> その下限のESXiバージョンでサポートされているHWバージョンに合わせれば良い。ということでしょうか。

簡単な絵で示すと、
以下のように vCenter 8.0u1 配下に2つのクラスター、3つの異なるバージョンの ESXi が存在していたとします。
Cluster-New の方はバージョンアップの途中で 7.0u3 と 8.0u1 が混在している状況とした場合、

  • vCenter 8.0u1 では HW バージョン 20 の仮想マシンを作成・編集できる
  • 先に 8.0u1 に上げた ESXi 上では HW バージョン 20 の仮想マシンを起動できる
  • 7.0u3 のままの ESXi では HW バージョン 20 の仮想マシンを起動できない
    (起動状態の HW バージョン 20 の仮想マシンを vMotion してくる事もできない)

同様に、別のクラスター Cluster-Old は ESXi 6.7u3 で稼働している場合は、
サポートされる HW バージョンの上限は 15 なので、Cluster-New で作成したバージョン 16 以降の仮想マシンを起動・vMotion してくることはできません。

kawaman_1-1684975436125.png

この例でいうと、この vCenter 配下ではサポートされるバージョンを揃えるならば HW バージョン 15 で作っておけば、
どのクラスタ、どのホストでも仮想マシンを稼働する事が可能です。

 


> また、HWバージョンはvCenterのWebコンソールでバージョンアップする予定ですが
> ESXiバージョンでサポートされている範囲であれば、HWバージョンを選択してバージョンアップできますでしょうか。
> (例えば、ある仮想マシンはHWバージョン20、ある仮想マシンはHWバージョン19等)

vSphere Client の UI や PowerCLI などから実行可能です。
UI であれば以下のようにバージョンアップ先が選べ、CLI であれば明示的に指定します。

kawaman_2-1684976060874.png

kawaman_3-1684976278106.png

 

> これは、例えば、VMXNet3 バージョンを使用する場合、以下のURLでは"8(HWV 20 以降)"とあるので
> ESXi8.0U1上の仮想マシンはHWV 20 以降が必要だ。ということで認識合っていますでしょうか。

これは見方が少し特殊で、Y/N 以外の数字が記載されている項目は、
サポートされるメモリ量や vCPU 数、今回の VMXNET3 に関しては仮想マシンに割り当てる vNIC 数が HW バージョンによって上限数が代わります、という事を示しています。

ここでは HW バージョン 20 であれば、VXNET3 の vNIC を 8 コ割り当てられる、という事を示しています。

kawaman_5-1684976856578.png

 

 

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kawaman
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▼ 質問1 について

8.0u1 では仮想マシンハードウェアバージョンは据え置きなので KB のサポートは 8.0u1 も含めたサポートと思ってください。
HW ver 4 もサポートされます。

▼ 質問の背景について

若干分かりにくい表現で語弊が生じやすいですが、

新しいバージョンの機能が必要でない限り、VMのハードウェアバージョンをアップグレードすることはお勧めできない

これは今稼働している VM で「新しいバージョンの機能が必要でない限り、VMのハードウェアバージョンをアップグレードすることは必要ない」ととらえてください。

これから仮想マシンを作って運用するのであれば、あえて古いバージョンを選ぶ必要もないので、移動する可能性のある環境に存在する ESXi のバージョンに下限を合わせれば良いかと思います。

特に、VMXNET3 や UEFI、vTPM など今後当たり前のように必要となるハードウェア機能は 6.5/6.7 以降のバージョンに依存しているので、以下の機能一覧とサポートバージョンも確認してください。

こちらは昨年質問いただいた際のスレッドですが合わせて参照願います。

また、古いハードウェアバージョンしかサポートしていないバージョンの ESXi が環境になくなったら (古い環境に vMotion で戻すことがなくなったら) 古いハードウェアバージョンを維持する必要もありません。

 

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take001
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ご回答ありがとうございます。

 

>▼質問1 について
>8.0u1 では仮想マシンハードウェアバージョンは据え置きなので KB のサポートは 8.0u1 も含めたサポートと思ってください。
>HWver4もサポートされます。
ありがとうございます。
少し今更なのですが、KB2007240で「作成、編集、実行」と記載があるのがサポートされていることだと思うのですが
===
KB2007240
https://kb.vmware.com/s/article/2007240
===
「作成、編集、実行」は具体的に何を指すのでしょうか。
仮想マシンの互換性の設定で使用できるハードウェア機能のURLに記載されている
機能が「作成、編集、実行」できることをサポートしているということでしょうか。

 

仮想マシンの互換性の設定で使用できるハードウェア機能
https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/8.0/vsphere-vm-administration/GUID-789C3913-1053-4850-A0F0...

 

 

>▼質問の背景について
>特に、これから仮想マシンを作って運用するのであれば、あえて古いバージョンを選ぶ必要もないので
>移動する可能性のある環境に存在する ESXi のバージョンに下限を合わせれば良いかと思います。
ESXi のバージョンに下限を合わせるというのは、複数台のESXiがあり、かつESXiバージョンが混在している場合は
その下限のESXiバージョンでサポートされているHWバージョンに合わせれば良い。ということでしょうか。

 

また、HWバージョンはvCenterのWebコンソールでバージョンアップする予定ですが
ESXiバージョンでサポートされている範囲であれば、HWバージョンを選択してバージョンアップできますでしょうか。
(例えば、ある仮想マシンはHWバージョン20、ある仮想マシンはHWバージョン19等)

 

>特に、VMXNET3 や UEFI、vTPM など今後当たり前のように必要となるハードウェア機能は
>6.5/6.7 以降のバージョンに依存しているので、以下の機能一覧とサポートバージョンも確認してください。
これは、例えば、VMXNet3 バージョンを使用する場合、以下のURLでは"8(HWV 20 以降)"とあるので
ESXi8.0U1上の仮想マシンはHWV 20 以降が必要だ。ということで認識合っていますでしょうか。

 

仮想マシンの互換性の設定で使用できるハードウェア機能
https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/8.0/vsphere-vm-administration/GUID-789C3913-1053-4850-A0F0...

 

以上、よろしくお願いします。

 

 

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kawaman
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> 「作成、編集、実行」は具体的に何を指すのでしょうか。
> 仮想マシンの互換性の設定で使用できるハードウェア機能のURLに記載されている
> 機能が「作成、編集、実行」できることをサポートしているということでしょうか。

これはシンプルに vSphere Client や CLI、API で仮想マシンを「作成・編集・実行」できるということです。

例えば以下のように、vSphere 7.0 (vCenter 7.0) で仮想マシンを作る際には HW Ver.4 (ESX/ESXi 3.5 以降) が選べ作成できます。 
vCenter 8 でもコレができる、というのが最初の質問への答えになります。

kawaman_0-1684974192103.png

 

> ESXi のバージョンに下限を合わせるというのは、複数台のESXiがあり、かつESXiバージョンが混在している場合は
> その下限のESXiバージョンでサポートされているHWバージョンに合わせれば良い。ということでしょうか。

簡単な絵で示すと、
以下のように vCenter 8.0u1 配下に2つのクラスター、3つの異なるバージョンの ESXi が存在していたとします。
Cluster-New の方はバージョンアップの途中で 7.0u3 と 8.0u1 が混在している状況とした場合、

  • vCenter 8.0u1 では HW バージョン 20 の仮想マシンを作成・編集できる
  • 先に 8.0u1 に上げた ESXi 上では HW バージョン 20 の仮想マシンを起動できる
  • 7.0u3 のままの ESXi では HW バージョン 20 の仮想マシンを起動できない
    (起動状態の HW バージョン 20 の仮想マシンを vMotion してくる事もできない)

同様に、別のクラスター Cluster-Old は ESXi 6.7u3 で稼働している場合は、
サポートされる HW バージョンの上限は 15 なので、Cluster-New で作成したバージョン 16 以降の仮想マシンを起動・vMotion してくることはできません。

kawaman_1-1684975436125.png

この例でいうと、この vCenter 配下ではサポートされるバージョンを揃えるならば HW バージョン 15 で作っておけば、
どのクラスタ、どのホストでも仮想マシンを稼働する事が可能です。

 


> また、HWバージョンはvCenterのWebコンソールでバージョンアップする予定ですが
> ESXiバージョンでサポートされている範囲であれば、HWバージョンを選択してバージョンアップできますでしょうか。
> (例えば、ある仮想マシンはHWバージョン20、ある仮想マシンはHWバージョン19等)

vSphere Client の UI や PowerCLI などから実行可能です。
UI であれば以下のようにバージョンアップ先が選べ、CLI であれば明示的に指定します。

kawaman_2-1684976060874.png

kawaman_3-1684976278106.png

 

> これは、例えば、VMXNet3 バージョンを使用する場合、以下のURLでは"8(HWV 20 以降)"とあるので
> ESXi8.0U1上の仮想マシンはHWV 20 以降が必要だ。ということで認識合っていますでしょうか。

これは見方が少し特殊で、Y/N 以外の数字が記載されている項目は、
サポートされるメモリ量や vCPU 数、今回の VMXNET3 に関しては仮想マシンに割り当てる vNIC 数が HW バージョンによって上限数が代わります、という事を示しています。

ここでは HW バージョン 20 であれば、VXNET3 の vNIC を 8 コ割り当てられる、という事を示しています。

kawaman_5-1684976856578.png

 

 

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お世話になっております。

 

詳細に回答いただきありがとうございます。

理解が深まりました。

頂いた内容で仮想マシンハードウェアバージョンのバージョンアップを検討したいと思います。

 

以上、よろしくお願いします。

 

 

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