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TK_YOSHI
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シックプロビジョニング (Eager Zeroed)で作成した仮想マシンを復元後、シンプロビジョニングになる

無償版のVMware vSphere Hypervisor 6.7を使用しております。

vSphere Web Clientしか使用できませんので、仮想マシンのファイルをダウンロードしようとしてもflat.vmdkファイルは隠れてて見えないため、FTPソフトで接続して直接ファイルをダウンロードしてバックアップとしようとしております。

きちんと復元できるか一度仮想マシンを削除して、ダウンロードしておいたものをアップロードし、既存のマシンを登録という形で復元してみました。

ファイルサイズも変わらずゲストOSも普通に起動できるのですが、シックプロビジョニング (Eager Zeroed)で作成したはずのHDDのタイプがなぜかシンプロビジョニングと表記されております。

一度登録を解除して再登録しようとするとシックプロビジョニング (Lazy Zeroed)のまま固定で変更できず、仕方ないのでこのまま登録してみると、設定上の表記はやはりシンプロビジョニングと書かれていてどういう状況なのかが分かりません。

ただ「vmkfstools -t0」のコマンドで確認してみると「VMFS --」ばかりで中身はシックプロビジョニング (Eager Zeroed)のようにも見えます。

 

「VMDK が zeroedthick と eagerzeroedthick のどちらなのかを判断する (1011170)」

 

これ、vSphere Web Clientのバグかなにかなのでしょうか?
きちんと表記を正すことはできませんか?

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kawaman
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手元の環境で試してみたところ、Eager Zeroed (以下 Thick-EZ) で作成した VMDK を SFTP で直接 ESXi からダウンロード、再度 ESXi にアップロードして vmx ファイルをインベントリ登録すると、vSphere Client の表示上は Thin、vmkfstools などで確認すると中身は Thick-EZ となっており再現できました。

※ vCenter 経由の vSphere Client、ESXi の Host Client とも同じ見え方です。

正しく登録されている VM をインベントリから削除して、再度 vmx ファイルをインベントリに登録した際は元の通りに認識しているので、VMDK ファイルを直接ダウンロード、アップロードをした際の事象の様です。

vCenter があれば VM の移行でデータストアの配置変更する際にディスクフォーマットを指定すれば、改めて Thick-EZ で正しく認識させる事は出来ましたが、ESXi 単体で Host Client のみだと試してみた限りは変更手順が確認しきれませんでした。

 

> vSphere Web Clientしか使用できませんので、仮想マシンのファイルをダウンロードしようとしてもflat.vmdkファイルは隠れてて見えないため

恐らく、複数ファイルのダウンロードに際してブラウザのブロックが働いていると思うので、ブラウザ側でポップアップされる処理の許可を有効にすれば vmdk ファイルと -flat.vmdk の両方が Host Client 経由でもダウンロードはできるはずです。

 

Capt_20210603_004.png

 

ただ、元々 VMDK ファイルを直接ダウンロードする方法はバックアップ方法としては推奨されておらず、
仮想マシンを停止してバックアップする事が可能な場合は、OVF/OVA フォーマットへエクスポートすることをお勧めします。

OVF/OVA であれば、Host Client や ovftools を利用すれば簡単にエクスポートできますし、直接ファイルをダウンロードする場合と異なり、
データも圧縮されるためバックアップの容量削減にもなります。
おそらく直接ダウンロードするよりも倍以上の速さで取得可能なはずです。

また、インポートする際は Thin / Thick を指定して戻せますので、意図しないフォーマットで認識される事も避けられます。
※ ESXi Host Client だと選べるのは Thin / Thick のみで Thick を選ぶと Lazy Zeroed となりますが、ovftools や vCenter 経由の vSphere Client だと Thin / Thick-EZ / Thick-LZ が選択できます。

ovftools の利用方法は過去のスレッド <仮想マシンのバックアップ取得方法を教えてください> や、公式のガイド <https://code.vmware.com/web/tool/4.4.0/ovf>が参考になると思います。

以下は簡単に試した手順ですが、参考になれば幸いです。

Thick-EZ という名称の VM を ESXi から OVA ファイルにエクスポートする際の手順

PS C:\Program Files\VMware\VMware OVF Tool> .\ovftool.exe --noImageFiles --acceptAllEulas --noSSLVerify vi://root:<Password>@<ESXi>/Thick-EZ C:\temp\OVF\Thick-EZ.ova

Opening VI source: vi://root@<ESXi>:443/Thick-EZ
Opening OVA target: C:\temp\OVF\Thick-EZ.ova
Writing OVA package: C:\temp\OVF\Thick-EZ.ova
Transfer Completed
Completed successfully

Thick-EZ.ova ファイルを改めて EagerZeroed でインポートする手順
 
PS C:\Program Files\VMware\VMware OVF Tool>  .\ovftool.exe --datastore=<Datastore> --diskMode=eagerZeroedThick --acceptAllEulas --noSSLVerify --name=Thick-EZ C:\temp\OVF\Thick-EZ.ova vi://root:<Password>@<ESXi>
 
Opening OVA source: C:\temp\OVF\Thick-EZ.ova
The manifest validates
Opening VI target: vi://root@<ESXi>.lab:443/
Deploying to VI: vi://root@<ESXi>:443/
Transfer Completed
Completed successfully

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kawaman
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手元の環境で試してみたところ、Eager Zeroed (以下 Thick-EZ) で作成した VMDK を SFTP で直接 ESXi からダウンロード、再度 ESXi にアップロードして vmx ファイルをインベントリ登録すると、vSphere Client の表示上は Thin、vmkfstools などで確認すると中身は Thick-EZ となっており再現できました。

※ vCenter 経由の vSphere Client、ESXi の Host Client とも同じ見え方です。

正しく登録されている VM をインベントリから削除して、再度 vmx ファイルをインベントリに登録した際は元の通りに認識しているので、VMDK ファイルを直接ダウンロード、アップロードをした際の事象の様です。

vCenter があれば VM の移行でデータストアの配置変更する際にディスクフォーマットを指定すれば、改めて Thick-EZ で正しく認識させる事は出来ましたが、ESXi 単体で Host Client のみだと試してみた限りは変更手順が確認しきれませんでした。

 

> vSphere Web Clientしか使用できませんので、仮想マシンのファイルをダウンロードしようとしてもflat.vmdkファイルは隠れてて見えないため

恐らく、複数ファイルのダウンロードに際してブラウザのブロックが働いていると思うので、ブラウザ側でポップアップされる処理の許可を有効にすれば vmdk ファイルと -flat.vmdk の両方が Host Client 経由でもダウンロードはできるはずです。

 

Capt_20210603_004.png

 

ただ、元々 VMDK ファイルを直接ダウンロードする方法はバックアップ方法としては推奨されておらず、
仮想マシンを停止してバックアップする事が可能な場合は、OVF/OVA フォーマットへエクスポートすることをお勧めします。

OVF/OVA であれば、Host Client や ovftools を利用すれば簡単にエクスポートできますし、直接ファイルをダウンロードする場合と異なり、
データも圧縮されるためバックアップの容量削減にもなります。
おそらく直接ダウンロードするよりも倍以上の速さで取得可能なはずです。

また、インポートする際は Thin / Thick を指定して戻せますので、意図しないフォーマットで認識される事も避けられます。
※ ESXi Host Client だと選べるのは Thin / Thick のみで Thick を選ぶと Lazy Zeroed となりますが、ovftools や vCenter 経由の vSphere Client だと Thin / Thick-EZ / Thick-LZ が選択できます。

ovftools の利用方法は過去のスレッド <仮想マシンのバックアップ取得方法を教えてください> や、公式のガイド <https://code.vmware.com/web/tool/4.4.0/ovf>が参考になると思います。

以下は簡単に試した手順ですが、参考になれば幸いです。

Thick-EZ という名称の VM を ESXi から OVA ファイルにエクスポートする際の手順

PS C:\Program Files\VMware\VMware OVF Tool> .\ovftool.exe --noImageFiles --acceptAllEulas --noSSLVerify vi://root:<Password>@<ESXi>/Thick-EZ C:\temp\OVF\Thick-EZ.ova

Opening VI source: vi://root@<ESXi>:443/Thick-EZ
Opening OVA target: C:\temp\OVF\Thick-EZ.ova
Writing OVA package: C:\temp\OVF\Thick-EZ.ova
Transfer Completed
Completed successfully

Thick-EZ.ova ファイルを改めて EagerZeroed でインポートする手順
 
PS C:\Program Files\VMware\VMware OVF Tool>  .\ovftool.exe --datastore=<Datastore> --diskMode=eagerZeroedThick --acceptAllEulas --noSSLVerify --name=Thick-EZ C:\temp\OVF\Thick-EZ.ova vi://root:<Password>@<ESXi>
 
Opening OVA source: C:\temp\OVF\Thick-EZ.ova
The manifest validates
Opening VI target: vi://root@<ESXi>.lab:443/
Deploying to VI: vi://root@<ESXi>:443/
Transfer Completed
Completed successfully
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TK_YOSHI
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ご回答ありがとうございます。

ブラウザのポップアップ設定などいじっても、どうしてもflat.vmdkではなく、500KBしかないvmdkファイルの方をダウンロードしようとしてしまいますね。

またその瞬間、画面が切り替わって真っ白になってしまうので、いちいち戻るボタンでWeb Clientに戻らなくてはいけないという面倒付きです。

 

なので仕方なく直接ダウンロードしていたんですが、バックアップ方法としてはよろしくないんですね。

OVF/OVA フォーマットへエクスポートしたものを、シンで取り込んで素直に拡張してシックに戻す方が結局一番早道のようです。

シックに戻すときの時間を考えたら、そのままのファイルをアップロードした方が早いかもと思っておりましたが、結局あまり時間が変わらないうえ、こんなトラブルに巻き込まれてしまうくらいなら素直に正攻法で行くべきでした。

 

いろいろ教えてくださりありがとうございました。

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