vSphere with Kubernetes ラボ環境構築。Part-05: NSX Manager 設定編

vSphere with Kubernetes ラボ環境構築。Part-05: NSX Manager 設定編

ひきつづき、vSphere with Kubernetes ラボ環境を構築していきます。

前回デプロイした NSX Manager で、設定をすすめます。

前回はこちら。

vSphere with Kubernetes ラボ環境構築。Part-04: NSX Manager デプロイ編

vCenter の追加。

NSX Manager に、「コンピュート マネージャ」として vCenter を登録しておきます。

(前回の図をもう一度。)

wcp-04-image-02.png

NSX Manager にログインして、

「システム」→「ファブリック」→「コンピュート マネージャ」→「追加」から

「コンピュート マネージャの作成」を開きます。

今回のラボでは次のようなパラメータで追加しています。

※下記以外はデフォルト値のままです。

  • 名前: lab-vc-03
  • FQDN または IP アドレス: lab-vc-03.go-lab.jp
  • ユーザー名: administrator@vsphere.local
  • パスワード: administrator@vsphere.local のパスワードを入力
  • 信頼を有効にする: はい ★これは Supervisor Cluster 有効化のために必須。

wcp-04-32.png

vCenter が追加されました。

接続状態が「稼働中」にならない場合は、画面下の「更新」ボタンをクリックしてみます。

wcp-04-35.png

「システム」→「ファブリック」→「ノード」→「ホスト トランスポート ノード」を開き、

管理元で vCenter(今回は lab-vc-03)を選択すると、クラスタと ESXi が表示されるようになります。

この時点では、まだ NSX は「未設定」です。

このあと、NSX のトランスポート ノードとして設定します。

wcp-04-36.png

トランスポート ゾーンについて。

NSX によるネットワークは、「トランスポート ゾーン」で管理されます。

これは、ESXi や NSX Edge を「トランスポート ノード」として設定する際にも指定します。

「オーバーレイ」と「VLAN」の 2種類のトランスポートが存在し、Supervisor Cluster では両方を使用します。

一般的にはそれぞれ任意の名前で追加作成すると思いますが、

このラボでは、デフォルトのものをそのまま利用します。

「システム」→「ファブリック」→「トランスポート ゾーン」を開くと、

デフォルトのトランスポート ゾーンが 2つ作成されています。

  • オーバーレイ トランスポート ゾーン: nsx-overlay-transportzone
  • VLAN トランスポート ゾーン: nsx-vlan-transportzone

wcp-04-41.png

TEP IP アドレス プールの準備。

NSX のオーバーレイ ネットワークでは、

ESXi と NSX Edge では、Geneve カプセル化プロトコルのトンネルになる、

TEP(Tunnel End Point)というポートが構成されます。

TEP のアドレス設定には、NSX の「IP アドレス プール」を使用します。

このあとの ESXi と Edge の設定に備えて、

ここで「IP アドレス プール」を作成しておきます。

「ネットワーク」→「IP 管理」→「IP アドレス プール」→「IP アドレス プール の追加」を開き、下記を入力します。

  • 名前: ip-pool-tep

そして、そのまま「サブネット」下の「設定」を開きます。

wcp-04-52.png

「サブネットの設定」が開くので、「サブネットの追加」→「IP 範囲」をクリックし、

パラメータを入力して「追加」をクリックします。

このラボでは、下記のパラメータにしています。

  • IP 範囲: 192.168.71.11-192.168.71.15
  • CIDR: 192.168.71.0/24

ちなみに、このラボでは ESXi の TEP と NSX Edge の TEP を同セグメント(VLAN)にしていますが、

構成によっては ESXi と NSX Edge それぞれに別セグメント(VLAN)にする必要があります。

その場合は、ちゃんと「ゲートウェイ IP」の入力も必要です。

また、NSX Edge の TEP では IP アドレス プールを使用せず、

手入力でアドレス設定すること(実際の設定値は「固定 IP のリストを使用」)も可能です。

wcp-04-54.png

入力したら、画面にしたがって「適用」・・・

wcp-04-55.png

「保存」をクリックします。

wcp-04-56.png

IP アドレス プールが作成されました。

ここでも「状態」が「成功」にならない場合は、

「状態」(図だと成功のとなり)か、画面下の更新ボタンをクリックしてみます。

wcp-04-57.png

まだ続く。

vSphere with Kubernetes ラボ環境構築。Part-06: ホスト トランスポート ノード準備編

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‎05-27-2020 09:33 AM
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