ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-17

ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-17

今月は1日1回くらい、さまざまな ネステッド vSAN 6.7 U1 を構成してみています。

一連の投稿へのリンクは下記をどうぞ。

ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。まとめ

昨日はこちら。

ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-16

17日目は、vSAN ストレッチ クラスタを構成してみます。

今回は、vSAN のフォールト ドメインを利用して、

サイト(物理的なデータセンタなど)の障害対策を意識した構成をしてみます。

vSAN-Cluster-20181217 クラスタ

  • ESXi 6ノード
  • フォールト ドメインは 2つ作成 → それぞれ ESXi を 3ノードずつ配置
  • vCenter は vSAN 外部に配置
  • ストレッチ クラスタ(監視ホストは vSAN とは別のサイトに配置)

ストレッチ クラスタの vSAN 構成例。

以前に作成した 2ノード vSAN も、ストレッチ クラスタでしたが、

今回は、災害などでデータセンタ単位での障害が発生したケースを想定して、

1つの vSAN のうち部分的に別の DC などに配置するケースを想定しています。

ただし、実際に物理データセンタを用意するわけではなくネスト環境です。

ESXi ホストと VM を、どのデータセンタで起動させるか決めておきます。

データセンタごとに、ネットワークをわけています。

  • データセンタ A: ESXi は 192.168.10.31~33、vm01 が起動。
  • データセンタ B: ESXi は 192.168.20.34~36、vm02 が起動。

データセンタごとに、フォールト ドメインを作成しています。

vSAN クラスタは 1つですが、ESXi の物理配置は 2か所になります。

vsan-adv-d17-01.png

VM の配置調整のため、DRS を有効にしておきます。

vsan-adv-d17-02.png

DRS のアフィニティ ルールを作成しておきます。

データセンタ A むけのルールです。

vsan-adv-d17-05.png

データセンタ B むけのルールです。

vsan-adv-d17-06.png

VM 配置は、それぞれの VM が、想定した DC(の ESXi)です。

vsan-adv-d17-07.png

VM の vSAN オブジェクトのデータも、意図したとおりに分散配置されています。

vsan-adv-d17-04.png

vSphere HA も有効にしておきます。

vsan-adv-d17-03.png

データセンタ障害時のイメージ。

データセンタ A の障害をイメージして、ESXi ホスト 3台を同時に停止してみます。

今回も、ネストの外側から ESXi VM をパワーオフします。

VM の IP アドレスを見ると ESXi と ESXi VM の対応がわかり、

ESXi 192.168.10.31~33 は、ESXi VM の vm-esxi-01 ~ 03 にあたります。

vsan-adv-d17-09.png

vSphere HA で、データセンタ A にあった vm01 が再起動されました。

vsan-adv-d17-10.png

vm01 は、データセンタ B のホストで起動しています。

vsan-adv-d17-11.png

vm01 の、データセンタ A のフォールト ドメインに配置されたコンポーネントは、

意図したとおり障害になっています。

vsan-adv-d17-12.png

データセンタ A 全体の障害でも、フォールト ドメインにより

データの可用性が担保されて VM が起動することができています。

つづく。

ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-18

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‎12-16-2018 03:09 PM
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