このポストは

vSphere AppHA への道。Part 2. Hyperic のセットアップ

のつづきです。

 

セットアップ手順の流れ

  1. Hyperic の vApp デプロイ
  2. Hyperic のセットアップ
  3. Hyperic への VC 登録 ★←今回はここ
  4. AppHA の OVA デプロイ
  5. AppHA と vSphereHA のセットアップ
  6. Hyperic エージェントの導入
  7. AppHA ポリシーの作成
  8. AppHA ポリシーの割り当て

 

今回は、vCenter に Hyperic のエージェントを導入して

Hyperic Server に「VC」という名前で登録します。

この「VC」リソースを登録しないと、

後の手順で AppHA のポリシーを VM に割り当てるときに下記のようなエラーとなってしまいます。

hyperic-vc-00.png

 

vCenter は仮想アプライアンス版(vCenter Server Appliance)を

使用しているので、OS は SUSE Linux です。

そのため、64bit Linux 用 のエージェントを導入します。

※Windows 版 vCenter の場合は、今回の手順ではなく Windows 用のエージェント導入が必要です。

 

1. vCenter Hyperic にログインしておく

 

まず、Web ブラウザで vCenter Hyperic(下記の URL)にアクセスします。

http://<Hyepric Server の IP アドレス>:7080/

 

ここでは、hqadmin でログイン(Sign in)します。

hyperic-vc-01.png

 

ログインしました。

この画面で、この後の手順で vCenter の自動検出確認と登録をします。

hyperic-vc-02.png

 

 

2. vCenter への Hyperic エージェント導入と起動

 

vCenter に、Hyperic エージェントを導入します。

AppHA を動作させるためには、

VMware-Tools とは別に、Hyperic のエージェントが必要になります。

 

ここまで「Hyperic エージェント」などど書いたりしていますが、

正しくは、もともとの製品名が「Hyperic HQ」なので

Hyperic HQ Agent という名前のようです。

 

■ Hyperic エージェントの導入先について

AppHA 環境を構築するには、

次の場所でエージェントが動作してる必要があるようです。

  • vCenter
    今回は仮想アプライアンス版なので Linux。
  • AppHA で保護対象のアプリが動作している ゲスト OS
    これも、今回は Linux にする予定です。

 

ちなみに、仮想アプライアンス版 vCenter 5.5 U1 の

OS バージョンは SUSE Linux 11 です。

vc55u1-1:~ # cat /etc/SuSE-release

SUSE Linux Enterprise Server 11 (x86_64)

VERSION = 11

PATCHLEVEL = 2

 

■ Hyperic エージェントの配置

MyVMware から Hyperic のエージェント(HQ Agent)をダウンロードして

SCP など(たとえば WinSCP や TeraTerm など)で

エージェント導入対象の OS に配置しておきます。

 

 

エージェントは TAR + GZIP 形式で圧縮されているので

「tar zxf」コマンドで展開します。

今回の展開先は、/opt/vmware 配下にしてみました。

vc55u1-1:~ # ls -lh /root/work/hyperic-hqee-agent-x86-64-linux-5.8.1.tar.gz

-rw------- 1 root root 99M May  1 15:51 /root/work/hyperic-hqee-agent-x86-64-linux-5.8.1.tar.gz

vc55u1-1:~ # cd /opt/vmware/

vc55u1-1:/opt/vmware # tar zxf /root/work/hyperic-hqee-agent-x86-64-linux-5.8.1.tar.gz

vc55u1-1:/opt/vmware # ln -s hyperic-hqee-agent-5.8.1 hyperic

 

Hyperic エージェントの設定ファイルを修正しておきます。

今回の環境では、設定ファイルのパスは

/opt/vmware/hyperic/conf/agent.properties となります。

 

設定ファイルは、全てを編集しなくても

エージェント起動時に対話的に設定することができます。

vc55u1-1:/opt/vmware # cd hyperic/conf/

vc55u1-1:/opt/vmware/hyperic/conf # cp -p agent.properties agent.properties_bk

vc55u1-1:/opt/vmware/hyperic/conf # vi agent.properties

 

今回、編集したのは下記の2行です。

80行目、199行目の2か所を変更しています。

この2行は、エージェントの初回起動前にあらかじめ設定しておく必要がありそうです。

vc55u1-1:/opt/vmware/hyperic/conf # diff agent.properties_bk agent.properties

80c80

< #agent.setup.acceptUnverifiedCertificate=no

---

> agent.setup.acceptUnverifiedCertificate=yes

199c199

< accept.unverified.certificates=false

---

> accept.unverified.certificates=true

 

編集箇所の周辺は下記のような感じです。

vc55u1-1:/opt/vmware/hyperic/conf # cat -n agent.properties

(省略)

    71  #agent.setup.camIP=localhost

    72  #agent.setup.camPort=7080

    73  #agent.setup.camSSLPort=7443

    74  #agent.setup.camSecure=yes

    75  #agent.setup.camLogin=hqadmin

    76  #agent.setup.camPword=hqadmin

    77  #agent.setup.agentIP=*default*

    78  #agent.setup.agentPort=*default*

    79  #agent.setup.resetupTokens=no

    80  agent.setup.acceptUnverifiedCertificate=yes

(省略)

   198  ## Automatically accept unverified certificates

   199  accept.unverified.certificates=true

(省略)

 

エージェントの起動

 

エージェントは、hq-agent.sh スクリプトで操作することができます。

スクリプトには下記のようなオプションがあります。

vc55u1-1:/opt/vmware/hyperic/bin # ./hq-agent.sh -h

Usage: ./bundles/agent-x86-64-linux-5.8.1/bin/hq-agent.sh { start | stop | restart | status | dump | ping | setup | set-property }

 

設定ファイルでデフォルトのままにしていた設定項目は、

「hq-agent.sh start」でエージェントの初回起動する時に、

対話形式で設定することができます。

デフォルト値([default=XXXX] と表示されているもの)のままでよい設定項目では、

そのまま Enter キーを押します。

※下記の例では「★」のところで対話設定しています。

※Hyperic Server の IP アドレスは 192.168.5.186 にしています。

※vCenter の IP アドレスは 192.168.5.70 にしています。

vc55u1-1:/opt/vmware/hyperic/bin # ./hq-agent.sh start

Starting HQ Agent...... running (11348).

Picked up JAVA_TOOL_OPTIONS: -Xms16M -Xmx128M

[ Running agent setup ]

Should Agent communications to HQ be unidirectional [default=no]:

What is the HQ server IP address: 192.168.5.186

Should Agent communications to HQ always be secure [default=yes]:

What is the HQ server SSL port [default=7443]:

- Testing secure connection ... Success

What is your HQ login [default=hqadmin]:

What is your HQ password: パスワードを入力

What IP should HQ use to contact the agent [default=192.168.5.70]:

What port should HQ use to contact the agent [default=2144]:

- Received temporary auth token from agent

- Registering agent with HQ

The server to agent communication channel is using a self-signed certificate and could not be verified

Are you sure you want to continue connecting? [default=no]: yes

- HQ gave us the following agent token

    1398983825352-9195715040912368100-5302549356785827088

- Informing agent of new HQ server

- Validating

- Successfully setup agent

vc55u1-1:/opt/vmware/hyperic/bin #

 

ちなみに、エージェントの対話設定を一度実行すると

それ以降は、その設定でエージェントが起動されます。

vc55u1-1:/opt/vmware/hyperic/bin # ./hq-agent.sh stop 停止

Stopping HQ Agent...

Stopped HQ Agent.

vc55u1-1:/opt/vmware/hyperic/bin # ./hq-agent.sh start 起動

Starting HQ Agent...... running (18339).

Picked up JAVA_TOOL_OPTIONS: -Xms16M -Xmx128M

vc55u1-1:/opt/vmware/hyperic/bin # ./hq-agent.sh status 状態確認

HQ Agent is running (PID:18339).

Picked up JAVA_TOOL_OPTIONS: -Xms16M -Xmx128M

Current agent bundle: agent-x86-64-linux-5.8.1

Server IP address: 192.168.5.186

Server (SSL) port: 7443

Agent listen port: 2144

 

エージェントは、OS 起動時に自動起動したいので、

とりあえず、SUSE Linux なので /etc/init.d/after.local ファイルに

下記のように起動コマンド(赤字部分)を追記しておきます。

vc55u1-1:~ # vi /etc/init.d/after.local

vc55u1-1:~ # cat /etc/init.d/after.local

#!/bin/sh

 

COMMONUTILS=/usr/sbin/vpxd_commonutils

. $COMMONUTILS

 

if [ -f "$EULA_ACCEPTING" ]; then

   touch "$EULA_RUNLEVEL_CHANGED"

   rm -f "$EULA_ACCEPTING"

fi

 

# Hyperic

/opt/vmware/hyperic/bin/hq-agent.sh start

 

3. vCenter Hyperic への vCenter 登録

 

vCenter でエージェントが起動している状態で、

Hyperic で画面更新(「Dashboard」タブのクリックでもよい)をすると、

vCneter の ゲスト OS で起動しているサービスがいくつか自動検出されます。

黄緑色の「Add to Inventory」ボタンをクリックして、Hyepric に登録してしまいます。

hyperic-vc-03.png

 

「Resource」タブを開くと、vCenter のホスト名が表示されています。

※例では「vc55u1-1.vmad.local」という名前にしています。

 

表示されている vCenter のホスト名のリンクをクリックします。

hyperic-vc-04.png

 

vCenter のリソース監視状況がわかる画面が表示されるので、

ここで「VC」という名前で VMware vCenter AppHA プラグインをリソース登録します。

「Tools Menu」→「New Server」を開きます。

hyperic-vc-05.png

 

下記を入力して「OK」をクリックします。

  • Name →「VC」
  • Server Type →「VMware vCenter AppHA」
  • Install Path →「*」

hyperic-vc-06.png

 

「VC」リソースが登録されました。

続けて「Configuration Properties」をクリックします。

hyperic-vc-07.png

 

下記を入力して「OK」をクリックします。

  • url
    例では、ためしに https://localhost/sdk (デフォルトのまま)にしていますが
    localhost のかわりに vCenter の IP アドレスを
    指定したほうがよいのかもしれません。

  • user / pass
    vCenter にログインできるユーザ/パスワードを指定します。
    今回の vCenter は AD 認証を設定しているので、
    「VMAD」という Windows ドメインの administrator を指定しています。
    もしかしたら、
    administrator@vsphere.local ユーザなどの方が簡単かもしれません。

  • process.query
    これはデフォルトのままです。

hyperic-vc-08.png

 

設定が保存されました。

hyperic-vc-09.png

 

これで、Hyperic への VC 登録ができました。

つぎは AppHA の仮想アプライアンスをデプロイします。

vSphere AppHA への道。Part 4. AppHA の OVA デプロイ

 

つづく。