VSAN データストアとディスクグループの関係について。

VSAN データストアとディスクグループの関係について。

今回は、VSANデータストアを

複数のディスクグループで構成するとどうなるのか試してみました。


ディスクグループとは、

ESXiに直接接続されているSSD/HDDをまとめるもので、ESXiごとに作成します。

※ちなみにVSANはまだベータ版です。

vSphere ストレージガイド
ディスク グループの管理
http://pubs.vmware.com/vsphere-55/index.jsp#com.vmware.vsphere.storage.doc/GUID-AE1E9A59-6C20-46BB-9...

ローカル ディスクを仮想 SAN クラスタに提供する各 ESXi ホストでは、ディスクはディスク グループに編成されます。
ディスク グループはホスト上のストレージのメイン ユニットです。
各ディスク グループには 1 つの SSD と、1 つ以上の HDD が含まれています。
仮想 SAN はディスク グループを集約したものを使用して、
ユーザーが仮想 SAN を有効にすると作成される単一のデータストアをバックアップします。

たとえば下記のように、ESXiごとに複数のSSDとHDDがある場合も、
VSANデータストアは1つだけ作成されます。

vsan_dg_ppt1.png

このとき、VSAN データストアには、SSD/HDDがディスクグループとしてまとめられて追加されます。

ディスクグループには、かならず1つのSSD(1つだけ)が必要になります。
そして、ESXi に複数のSSDが接続されている場合は
ディスクグループを複数作成することができます。
vsan_dg_ppt2.png

VSAN ディスクグループの見え方について

上の構成イメージのように、
ESXi に複数のSSD/HDDが接続されている場合はこのように見えます。

すでにVSANデータストア(vsanDatastore)が構成されている状態ですが、
「hv551」という ESXi に、SSDとHDD(非SSD)が2つずつ接続されています。
vsan_dg1.png

「hv551」と「hv552」という ESXi には、
それぞれ2つのディスクグループを作成してみました。
vsan_dg2_1.png

ディスクグループには、SSDとHDDが1つずつ含まれています。
vsan_dg2_2.png

「hv553」という ESXi には、1つだけディスクグループを作成してみました。
ディスクグループには、SSDが1つ、HDDが2つ含まれています。
※残りのSSDは余らせてあるので、「4の3」と表示されています。
vsan_dg3.png

上記のように3台の ESXi に、5つのディスクグループを作成してみましたが、
すべて 単一のVSANデータストア(vsanDatastore)にまとめられます。


ディスクグループを複数作成するメリットは?

ディスクグループにはSSDを1つだけ選択できるようになっています。
下の画面のように、「ディスクグループの作成」では、
HDD(非SSD)はチェックボックスで複数選べるのですが
SSDはラジオボタンで1つだけ選択できるようになっています。

vsan_dg0.png

1つのディスクグループに複数のSSDを入れられてもよいような気もしますが、
おそらくは、一般的にSSDはそんなに大容量ではないため
用意できたSSDの容量を考慮してHDDをディスクグループにまとめられるように

してあるのではないかと思われます。

※SSD容量はHDDの10%くらいがお勧めのようです。


vSphere ストレージガイド
仮想 SAN の要件
http://pubs.vmware.com/vsphere-55/index.jsp#com.vmware.vsphere.storage.doc/GUID-CE88B700-26F8-420A-8...

ストレージ要件
通常、SSD と HDD の容量の比率は使用事例とワークロードによって異なりますが、
各ディスク グループで SSD 対 HDD の容量の比率は 1 対 10 にすることをお勧めします。

以上、VSANのディスクグループについてでした。

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‎12-08-2013 03:25 PM
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