初歩的な質問となり恐縮です。
VMwareESXi(vCenterServer)には、
vsphere標準スイッチとvSphere Distributed Switch がございますが、
例えば、一つのESXiホストが2つのNWインターフェースを持っているとして、
両方のNWインターフェースとも、vSphere Distributed Switch で構成することは可能でしょうか。
以下バージョンの製品を対象としています。
・vCenterServer 6.5
・VMware ESXi 6.5
ESXiにvmnicが2つだけある環境で、そのvmnicを2つとも分散仮想スイッチのUplinkとして使い、標準スイッチを持たない環境を構築可能か、ということですね?
はい。ひと手間ふた手間増えるかもしれませんが可能です。
実際にそういう構成のHCI製品もあります。
こんにちは。
ESXi のすべての物理NIC(ESXiから見た名前はvmnic0~)をvSphere Distributed Switch(分散仮想スイッチ/vDS)に構成することは可能です。
ただし、vCenter からの管理で接続する VMkernel アダプタ(vmk0など)もvDSに割り当てることになるので、
vDSを作成するときに、VMkernelアダプタをvDSの分散ポートグループに移行する必要があります。
vSphere Distributed Switch への VMkernel アダプタの移行
それ以外の、vMotionやiSCSI接続などで独立したVMkernelアダプタ(vmk1~など)が必要な場合は、
vDS/分散ポートグループを作成した後に作成できます。
以上です。参考になりますでしょうか。
vCenterそのものが管理しているvDS構成のクラスタ上にあり、
かつネットワークがvDS(仮想分散スイッチ)のみで構成されている場合、
vCenterがダウンしていると、通常の設定では新しいVMがvDSのポートグループに接続できません。
これは想定内の仕様なのですが、
vCenter をデプロイしなおしてバックアップから復元しようにも、再デプロイやリストアした vCenter が vDSに接続できず、先に進めないという事態になってしまうので、
vCenterそのもののバックアップとリストア運用を考慮して vDSに「短期バインド(Ephemeral Binding)」のvCSAリストア時用の管理専用ポートグループを作成しておくことを推奨します。
※短期バインドのポートグループがない場合、ESXi 上で vSS 作り直して、NIC を vDS からはがして接続しなおし、という手順が必要になります。
短期バインドは新規ポートグループの作成時に選択可能です。
vDSの「短期バインド(Ephemeral Binding)」のポートバインディングについては、以下のKBを参照してください。
※短期バインドのポートグループはKBに記載ある通り、非常時のみの利用にとどめてください。
ESX/ESXi でのポート バインド タイプの選択 (2086886)
Choosing a port binding type in ESX/ESXi (1022312)
普段使わないポートグループですが、作っておくだけで障害発生時の復旧コストに大きな差が出ます。