この文書はVxRail 4.0のVCSA/PSCにシングルユーザモードでログインする手順を示します。
手順中ではVCSAを対象としていますがPSCでも同様です。
※vCenter 6.5でのシングルユーザモードでの起動とroot パスワードのリセットについては以下のKBをご参照ください。
https://kb.vmware.com/s/article/2147144
※vCenter 6.7でのroot パスワード のリセットについては以下のKBをご参照ください。
https://kb.vmware.com/s/article/75174
シングルユーザモードでログインするためにはGRUBからKernel optionを編集する必要があります。
手順中ではGRUBを安全に起動するためのBIOS起動方法から説明しています。
1.ESXi へログイン
VCSAが稼働するESXiにログインしてください。
2.VCSAのSnapshotを取得
シングルユーザモードでログインしなくてはいけない状況では、多くの場合障害関連で修正が必要な場合です。
サポートから指示が無くても念のためSnapshotを取っておきましょう
仮想マシンメモリのオプションも選択(チェック)して取得してください。
3.VCSAのShutdown/PowerOff
下図を参考にVCSAをShutdownしてください。
障害発生時などはきちんとShutdownできないことが想定されます。
その場合は、下図を参考に強制的にPowerOffをしてください。
4.BIOS強制起動オプションの設定
次回起動時にBIOSが強制起動するオプションを設定します。
下図を参考に仮想マシンの設定編集画面を起動ください。
設定の編集が起動したら、仮想マシンオプションタブに異動して、
起動オプション行を展開し、次回起動時の強制BIOSセットアップのオプションを選択(チェック)してください。
5.VCSAのPower ON
設定変更が完了したらVCSAをPowerONしてください。
方法は下図を参考にしてください
6.VCSAのWeb コンソールの起動
VCSAをPowerOnしたら、下図を参考にブラウザコンソールを起動してください。
ブラウザコンソールが起動すると以下のようにBIOS画面が起動していることを確認してください。
7.BIOSの終了およびGRUBの起動
BIOSは起動をプロセス停止し、簡単にGRUBに入るために利用しているだけなので、
特に設定は変更せず、F10→YES を選んでExitしますが、
すぐにGRUBが起動しますので、BIOSをExitしたらSpaceキーを連打してください。
※Space キーを押さないと自動でOSが起動してしまいます。
下図のようなGRUB画面で起動が停止することをご確認ください
8.シングルユーザモード用オプションの設定
SUSE~を選択した状態で p を押してください。
下図のようにパスワードが要求されたらOSのrootパスワードを入力してください。
もしOS rootパスワードで認証できない場合は過去に設定したrootパスワードをすべてお試しください。
※どうしてもパスワードがわからない場合はDell EMCサポートに相談ください。
認証が成功したら e を押してください。
以下のような画面になりますので、kernel ~ が選択されていることを確認して、再度 e を押してください
下図を参考にして kernel boot optionに init=/bin/bashを追加してください。
※もしキーボード配列の関係で入力がうまくいかない場合は、下図を参考にレイアウト設定を変更してください。
※日本語キーボードを選ぶと、英字キーボード(!?)として使えるようになります。ややこしいのでご留意ください
Enterを押して編集を完了し、 b ボタンで起動すると、OSがシングルユーザモードで起動します。
9.Reboot
作業が終わったらRebootしてください。次回起動する際は通常通り(シングルユーザモードでない)の起動いたします。
rebootコマンドが効かない場合は、
# mkfifo /dev/initctl
を実行したのち、
# reboot -f
を実施してください。
どうしてもうまくいかないようであればsync;sync;sync;を実行したのち、ESXiからResetをかけてください
### 補足 ####
この文書を見る人が良く参照するKB
https://kb.vmware.com/s/article/2149154
https://kb.vmware.com/s/article/2146643
https://kb.vmware.com/s/article/2149278