本記事では、BMCの仮想コンソール機能を利用してDCUIを操作する手順をご紹介します。
はじめに
ハードウェア管理機能を実装するBMCでは、仮想コンソール機能が存在します。
本機能を利用すると、BMC GUIにアクセス出来さえすれば
サーバールームで直接KVMを接続しなくてもリモートでDCUIが操作出来ます。
DCUI(Direct Console User Interface)とはESXiが起動完了すると表示される画面であり、
初期設定値や主要logの確認,シェルによるコマンド操作が可能です。
web clientや host clientが利用できないイレギュラーなシチュエーションで、
仮想コンソールを利用しDCUIを操作します。
仮想コンソール機能の使い方
VxRailではModel毎にBMC UIが異なるため、それぞれで利用手順をご紹介します。
Dell Model(iDRAC9 14G)
1.Browserを開き、BMC GUI(https://<BMC IP>)へアクセスします(default user/passwordは root/calvin)
2.[仮想コンソール]欄の"仮想コンソールを起動"を選択します。
3.Javaファイルがダウンロードされるので、保存/選択するとjavaが起動してきます。以下の通り続行をクリックしてください。
4.仮想コンソールに繋がると,対象ホストのDCUI メイン管理画面が表示されます。
Dell Model(iDRAC8 13G)
1.Browserを開き、BMC GUI(https://<BMC IP>)へアクセスします(default user/passwordは root/calvin)
2.[仮想コンソールプレビュー]欄にある、"起動"をクリックします。
3.Javaファイルがダウンロードされるので、保存/選択するとjavaが起動してきます。以下の通り続行をクリックしてください。
4.仮想コンソールに繋がると,対象ホストのDCUI メイン管理画面が表示されます。
Dell ModelでのTips -- 仮想コンソールを開く際に使用するプラグイン
Dell Modelでは、各手順の2. で提示した[仮想コンソール]欄 、[仮想コンソールプレビュー]欄 付近にある
"設定" をクリックすれば、仮想コンソールを開く際に使用するプラグインを明示的に指定可能です。
本記事では、JAVAを利用しています。
Java : Java ビューアを使用します。
HTML5(iDRAC9 14Gのみ) : HTML5 を使用して仮想コンソールにアクセスします。
ActiveX : Windows を実行しているシステムでは ActiveX ビューアを、
Linux を実行しているシステムでは Java プラグインを使用します。
ActiveX ビューアは、Internet Explorer でのみ動作します。
** memo1 **
HTML5 を使用する場合、使用する言語はクライアントおよびターゲットのキーボードレイアウト、
クライアント OS、クライアントのブラウザ、ターゲットの OS の言語と一致していることが必要です。
たとえば、すべて英語(米国)、またはサポートしているオペレーティングシステムの言語にする必要があります
** memo2 **
Java ビューアを使用する場合は、Java Runtime Environment(JRE)をインストールします。
64 ビットのオペーティングシステムでは 32 ビットまたは 64 ビットの JRE バージョン、
32 ビットのオペーティングシステムでは 32 ビットの JRE バージョンをインストールします。
2018/06/27現在, iDRAC / Browser / JREの明示的なsupport compatibility version情報はDellEMCより提供されていません.
以下に,プラグインをJAVAへ変更する際の設定手順を例としてご紹介します。
■iDRAC9 14G
■iDRAC8 13G
Quanta Model(MegaRACSP)
1.Browserを開き、BMC GUI(https://<BMC IP>)へアクセスします(default user/passwordは admin/admin)
ポップアップがブロックされる場合、[常に許可]を選択します。
2.[Remote Control]タブ > [Console Redirection]を選択した後、[JAVA Console]をクリックします。
3.Javaファイルがダウンロードされるので、保存/選択するとjavaが起動してきます。以下の通り続行をクリックしてください。
4.仮想コンソールに繋がると,対象ホストのDCUI メイン管理画面が表示されます。
Quanta ModelでのTips -- AltキーやCtrlキーの操作方法
Quanta Modelの仮想コンソールでは、AltキーやCtrlキーなど 一部キー操作がUIベースでのみ提供されます。
Altキーを例に、操作方法をご紹介します。
ⅰ)右下[LALT] または [RALT]をクリックして赤文字になったことを確認し、[F1]キー押下してください。
ⅱ)画面が切り替わり、ログインプロンプトが開きます。
改めて右下[LALT]をクリックして赤文字解除すれば、文字の入力操作が出来るようになります。
※仮想コンソールがJAVAエラーで開かない場合※
Modelに限らず、Java設定状況によっては うまく仮想コンソールが起動しない場合があります。その際は以下対処をご実施下さい。
- BMC IP を例外サイトに追加する
- JAVAのキャッシュをクリアする
- JAVAのセキュリティレベルを"非常に高" → "高" へ変更する
参考資料(JAVA公式サイトへ飛びます)
- どうすれば例外サイト・リストを構成できますか。
https://www.java.com/ja/download/faq/exception_sitelist.xml
- Javaのキャッシュをクリアするにはどうすればよいですか。
https://www.java.com/ja/download/help/plugin_cache.xml
- 信頼できないアプレットやアプリケーションがWebブラウザでいつ実行されるかを制御するにはどうすればよいですか。
https://www.java.com/ja/download/help/jcp_security.xml