本記事では、VDP(VMware Data Protection) ログの採取方法についてご紹介します。
なお、VDP ver6.1.5で動作検証を行っています。
UIの表示等 version毎に違いがある可能性がありますので予めご了承下さい。
VDP管理GUIから
1.ブラウザに https://<VDP IP Address>:8543/vdp-configure/ と打ち込み、VDP管理GUIを開きrootでログインします。
2.[Log Collector]タブをクリック
3. ①すべてのVDPアプライアンスログ/②クライアントログ/③構成 情報の3つ全てで"ダウンロード"を実施し、
保存したファイルを弊社サポートへお寄せ下さい。
SSH接続を有効化し、CLIから
障害状況によっては、VDP管理GUIが開かない などといった場合があります。
以下コマンドにてtomcatサービスの再起動実行してもGUIが開けない場合、本手順を参考に、CLIからログを取得します。
emwebapp.sh --start
なお、VDP5.8からはセキュリティ強化としてSSHがdefault無効化されているため、まず有効化します。
1.web clientからVDPの仮想マシンアプライアンスを選択し、[アクション]タブ > [コンソールを開く]よりコンソールを開きます。
2.コンソールが開いたらEnterキーを押下します。
3.ログインプロンプトが表示されるため、rootでログインします。
4.sshのconfigを編集します。
vi /etc/sshd_config
5.sshd_configへviで表示されたら、 i を押下してコマンドモードから編集モードへ切り替えます。
6.編集モードへ切り替えると下部に [-- INSERT --]と表示されます。
以下の通り、[PermitRootLogin]行のコメントアウト # を消します。
7.ESCキーを押下して編集モードからコマンドモードへ切り戻し、:wq! と打ち込み、編集内容を保存します。
8.その後、SSHサービスを再起動します。本作業にて、SSH接続が許可されるようになります。
/etc/rc.d/sshd restart
9.teratermなどのターミナルソフトウェアよりSSHでrootログインします
(teratermの場合はチャレンジレスポンス認証を利用)。
その後、以下コマンドにてログを採取します。
構成によっては、いくつかのログ取得にFailした旨のメッセージが表示されます。
cd /usr/local/avamarclient/bin
./FileCollector –o /space/<Name_Of_Log_File>.zip
chmod 755 /space/<Name_Of_Log_File>.zip
10.採取したログはteratermの転送機能やWinSCPなどのFTPクライアントソフトウェアを利用しローカルに保存し、
弊社サポートへお寄せ下さい。
ログ保存後は、以下コマンドでログファイルを削除してください。
rm /space/<Name_Of_Log_File>.zip
11.お客様のセキュリティ要件に応じて、有効化したSSH接続を改めて無効化してください。
参考資料:
- Collecting diagnostic information for VMware Data Protection (2033910)
https://kb.vmware.com/s/article/2033910
- Collecting vSphere Data Protection logs when the VDP configuration GUI is unresponsive (2053235)
https://kb.vmware.com/s/article/2053235
- VMware vSphere Data Protection (VDP) 5.8 に SSH で root ユーザーとして接続しようとしても、
「アクセスが拒否されました」というエラーで失敗する (2089874)
https://kb.vmware.com/s/article/2089874?lang=ja